歩合制や実力主義の外資系なら、高収入を目指すことができる?

日本企業は年功序列や終身雇用が長く続いてきた結果、飛び抜けた年収を提示する企業は今まで多くありませんでした。一方で、外資系企業の給与水準は日系企業に比べると高くなっています。その理由の1つに、実績を重視する成果主義だということがあるでしょう。

サラリーマンでも年収1,000万円を超えて2,000万円、5,000万円という金額を狙うこともできるので「高収入になりたい」と思う人はチャレンジしてみてもよいかもしれませんね。

ただ一方で、経済産業省が2020年3月に公表した『第53回 令和元年(2019年)外資系企業動向調査(平成30年度実績)速報』によれば、以下のような結果が出ています。

日本で事業展開する上での阻害要因(上位5つまで複数回答)

・ビジネスコストの高さ(71.9%)
・人材確保の難しさ(57.6%)
・日本市場の閉鎖性、特殊性(45.6%)
・製品・サービスに対するユーザーの要求水準の高さ(44.4%)
・行政手続きの複雑さ(33.6%)

日本のビジネス(事業活動)コストにおける阻害要因(上位3つまで複数回答)

・人件費(71.9%)
・人材確保の難しさ(56.0%)
・事務所賃料(46.6%)
・物流コスト(22.5%)
・社会保障費の負担(19.8%)

「外資系企業は、給与水準が一般的に日本よりも高い」とはいわれる一方で、多くの外資系企業が「日本の人件費は高い」と感じていることがうかがえます。

外資系企業の基本的な考え方は「Up or Out」。大きな利益を生み出せれば高収入が得られますが、結果を出せなければ企業に必要とされません。転職活動においては、より厳しい目で審査されると思ったほうが良いかもしれませんね。