今年の通常国会が閉会しました。今回の国会で一番の注目だったのは新型コロナウイルス対策での補正予算です。

通常は年に1回の補正予算が、大体年初の通常国会で可決されますが、令和2年度はすでに2回の補正予算が組まれました。令和元年度補正予算もそのまま継続しているので、3本の補正予算と令和2年の通常予算と4本の予算が動く、まさに異例の予算執行となっています。

拡充されている補助金

補正予算ではさまざまな予算がついています。新型コロナウイルスの影響を受けている事業者がもらえる持続化給付金や、雇用維持に利用する雇用調整助成金、この状況下でも積極的な取組を行う事業者がもらえる補助金などが代表的です。

特に補助金はサプライチェーンへの対応(A類型)や非対面販売への転換(B類型)、テレワーク設備の導入(C類型)を行う事業者について優遇する措置が取られています。

特定の取組についての優遇策

ものづくり補助金では、一般型で応募する中小企業の場合は補助率が1/2ですが、A類型の場合は2/3、B・C類型の場合は3/4と優遇されています。

補助金上限額の1,000万円をもらおうとすると、1/2の場合は2,000万円以上の投資が必要ですが、2/3の場合は1,500万円以上、3/4の場合は約1,334万円以上の投資でよくなります。ものづくり補助金の他、小規模事業者持続化補助金とIT導入補助金でも同様の優遇があります。