3月から5月末にかけての3カ月に及ぶ臨時休校中、感染を避けるために可能な限り子供と一緒に外出しないよう気をつけた方も多かったはずです。買い物は少人数で行き、短時間で必要なものだけ購入するスタイルが推奨され、多くの人がそれを実行しました。

また、緊急事態宣言で全国の多くのショッピングセンターが一時休業になり、家族でショッピングをすることはほぼなくなりました。この状況下で利用が増加したのがネットショッピング。しかし筆者は、この便利なシステムは子供の金銭感覚を鈍らせるものでもあることを痛感したのです。

ネットショッピングの利用率が上昇

外出自粛の状況で威力を発揮したのがネットショッピング。各種のネット通販やフリマアプリなどの浸透もあって、抵抗感を持つ人は少なくなってきています。そして、このコロナ禍ではさらにネットで買い物をする世帯が伸びています。

総務省が毎月行っている「家計消費状況調査」に、「ネットショッピングの状況について」という項目があります。その調査結果で、2人以上の世帯の2020年4月と前年の2019年4月の家計消費状況を比べると、ネットショッピングの利用率が42.2%から47.3%と5.1ポイント上昇しています。

このネットショッピングの利用率、2020年1月から3月期は前年とほぼ同じ水準で推移していましたが、全国に緊急事態宣言が出された4月に跳ね上がったことが見て取れます。

本屋さんが休業しているため漫画をネットで購入

実際、筆者宅でもネットショッピングをいつも以上に利用しましたが、以前との違いはネットで書籍類を買うことが増えた点。緊急事態宣言で図書館や本屋さんが閉まっていたことが大きな理由です。