緊急事態宣言が解除されてもなお、在宅勤務や外出自粛ムードが続いています。おうち時間が長くなっている中で、これまでサボりがちだった家の掃除や片付けに精を出した人も多いはず。

筆者は日頃、掃除や片付けをする中で、家が汚い時とキレイな時の自分の気持ちやストレス度の違いを如実に感じることがあります。そして、そうした精神状態がさまざまなところに影響を及ぼしていることも実感。筆者と周囲の経験をもとに、キレイな家で過ごすメリットについて考えます。

家が汚いことで外に出て人に会う気力も失われがちに

結婚前は安アパートで一人暮らしをしていた筆者。恥ずかしながら大学生の頃から住んでいたその部屋は多くの物で溢れ、物が多すぎるために掃除機がけもたまに行う程度でかなり散らかった状態でした。友達が遊びに来るとなったら必死で掃除をし、またしばらくすると元の汚い部屋に逆戻りするのを繰り返していました。

友達と約束をしていた、とある休みの日。その日は昼に待ち合わせて外出し、夜は友達が筆者の家に遊びに来る予定だったため、筆者は午前中に部屋の掃除をする予定でした。しかし朝、目が覚めていつもの汚い部屋を見た瞬間、不思議なほど無気力になってしまいました。

そして友達に「ごめん、体調悪いから今日はナシにさせて」とドタキャンの連絡を入れることに。汚い部屋を目の前にして気持ちがネガティブになり、友達と会うことや外に出かけたりする意欲がなくなっていったのです。

同じような状況で、アルバイトに行く気が失せたことも何度もありました。さすがにアルバイトは気力を振り絞って行きましたが、家に帰宅した時の部屋の汚さにゲンナリ。次の日の朝には、友達との約束をドタキャンしたときと同じように、1日何もやる気が起きない状態に。

今振り返ると、部屋が汚い→掃除をしなきゃ→面倒くさい→掃除をしないだらしない自分に対しても自己嫌悪→何事にもやる気をなくす→結局掃除はしない、といった悪循環にハマっていたと思います。掃除をしないことで、交友関係やバイトをすべてシャットダウンしそうになっていたのです。

家事代行サービス利用で収入アップのケースも

筆者の友人Aは週に1度、掃除を行ってもらうべく家事代行サービスを利用中。有名企業でバリバリ働くAは、これまで土日のどちらかが家の掃除と片付けに追われて1日が終わっていることが多かったそう。

しかし、2年ほど前から「掃除をする時間をお金で買う、買った時間を自分への投資に回す」という考え方にシフト。1回の依頼は2時間で約5千円なので、単純計算で1カ月だと2万円、1年間だと24万円です。それなりの支出があるように感じますが、友人は浮いた時間を仕事で必要な英語の勉強や読書、習い事や交流会参加などに充てたそう。

その結果、友人は今年の春に転職し、年収がアップしました。友人は「年収が上がったことより、自由時間が増えたから外に出て誰かと会ったり新しい趣味もできたりした。家がキレイだからなのか掃除ストレスから解放されたからなのかはわからないけど、結果として仕事の生産性やモチベーションが上がった」と言います。

お掃除偏差値が高い人は貯金が多い?

ウェットティッシュなどを展開する日本製紙クレシア株式会社はこの4月、3歳から10歳までの子どもを持つ母親500人を対象に、掃除に関する知識やスキル、普段の部屋の様子などを鑑みた自己評価「お掃除偏差値」に関するアンケート調査を実施。

その結果によると、お掃除偏差値が高い人で「(他の同世代女性と比べて)貯金が多いと思う」と答えた人は、お掃除偏差値が低い人に比べて12%も多かったことがわかりました。また「(他の同世代女性と比べて)友達が多い」「(他の同世代女性と比べて)若々しさに自信がある」と回答した割合はそれぞれ、お掃除偏差値が高い人は低い人に比べて10%多くなりました。

この調査結果からも「自分は掃除をちゃんとやっているから家はキレイ」と思っている人ほど、人生の充実度が高いと言えるのかもしれません。

家がキレイかどうかは仕事や貯金、人間関係などにも大きく影響する。そう認識すると、掃除や片付けが苦手な人もやる気が起きてくるのではないでしょうか。

【参考資料】

富士 みやこ