その飲食店は規模が大きく、学生アルバイトや同じような事情の主婦も雇っていたため、みんながそれぞれの事情を踏まえカバーしながら、シフトを回していました。そして私はホール担当として配属されたのでした。

働き始めて約半年ほど経った時に迎えたゴールデンウィーク。筆者は5日間のお休みを頂いて、久しぶりに出勤しました。ホールに入る前に入念に手洗いをしていると、背後から

『あ~ぁ、いまさら来なくていいのに~』という声が。

「ん?」と思い振り向くと、誰の姿もありません。私の聞き間違いかな?…と思いながら、手洗いを終えてホールに向かおうとすると『なんで来てんの~。目障りなんだけど~』という声が、再び聞こえてきたのです。

再度振り返ったら、壁に隠れようとする半身が見えました。声の主はキッチン担当のYさんでした。

その後も執拗な言葉攻めが続く

その時まで、筆者とYさんに直接的な接点はありませんでした。たまにホールの人間がヘルプでキッチンや洗い場に入ることはありましたが、業務的に直接やり取りすることはあまりなく、その時までお互い顔と名前は一致している…というくらいの認識だったと記憶しています。