日本のシーレーンへの危機意識を

長年、あらゆる安全保障の専門家、政府関係者、メディアがこの問題について語ってきたが、こういった具体的なシナリオが発表されることは少ない。

もちろん、このシナリオ通りになるかは分からず、1つの警告として我々は捉えるべきだろう。しかし、中国の国力と国境は比例するとも言われるように、軍事力によって自信と優越感を深めた中国は、今後も海洋進出を進めることを我々は常に意識しないといけない。

何かしらの偶発的衝突によって、一気に戦争モードに突入することもある。そうなれば、日本のシーレーンも大きな影響を受け、日本経済にもあらゆる側面から被害が出てくるだろう。

和田 大樹