みなさんは、老後の年金生活についてどのようなプランをお持ちでしょうか? 日々貯金をがんばっていても、ふとした瞬間に、将来が不安に感じることもあるかもしれません。
人生100年時代とも言われており、老後に向けての資産形成は計画的に進めていきたいものです。そこで本記事では、みなさんが加入している国民年金制度を中心に、受け取る年金額を増やす、またはお得に準備していく方法について見ていきたいと思います。
① 繰下げ受給する
1つめは、年金を繰下げ受給する方法です。国民年金の老齢基礎年金を受け取るのは原則65歳からですが、最長70歳までスタートを遅らせることができます。
この繰下げ受給を適応すると、65歳から何カ月受給開始を遅らせたかによって、年間に受け取る年金額を増やすことが可能で、請求時の年齢によって増額率は表のようになります。
たとえば、2020年4月時点での老齢基礎年金の受給額は年間781,700円※(満額)ですので、仮に70歳まで受給開始を遅らせた場合には、受け取る年金額は年間328,314円(781,700円×42.0%)増える計算になります。(※20歳から60歳になるまでの40年間の全期間保険料を納めた方の場合)
このように、70歳以降に増額率は最大になるので、もし退職後70歳になるまでを貯金などの自己資金で賄うことができれば、長生きした場合の備えを手厚くすることができるでしょう。
なお、詳しい注意点については、日本年金機構の「老齢基礎年金の繰下げ受給」をご覧ください。