シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回はカレーチェーン店「CoCo壱番屋」を運営する壱番屋(7630)の、2020年5月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。
直近の月次実績
2020年6月4日に更新された壱番屋の2020年5月既存店売上高は、対前年同月比79.5%。内訳は客数79.5%、客単価100.0%で、緊急事態宣言の影響による客数減からマイナス成長を余儀なくされました。
また全店売上高も79.5%と、既存店・全店ともにマイナス成長となっています。
今期の既存店売上高の振り返り
では、同社のここまでの既存店売上高はどう推移してきたのでしょうか(同社は2月決算)。
前期の既存店売上高は対前年同月比でプラス成長8カ月、マイナス成長4カ月という状態でした。今期は3月90.2%、4月74.0%、5月79.5%と、3カ月マイナス成長が継続中です。しかし5月は4月に比べ数字が改善しており、対前年同月比で約80%まで戻しています。
また前期の全店売上高もプラス月8カ月、マイナス月4カ月です。今期は3月90.1%、4月73.8%、5月79.5%で、既存店と同様の推移を見せています。
過去1年の株価動向
最後に同社の株価動向を見ていきましょう。
同社の株価は2018年12月の3,815円を安値に上昇し、2020年1月には6,130円の高値に到達しています。その後反落する中で2月からの株式市場全体の下落も重なり、3月には3,530円まで落ち込みました。
そしてWボトムのパターンで反転し、4月安値3,645円を付けた後は上昇を続けており、現在は5,500円前後で取引されています。
2021年2月期は新型コロナウイルス問題の影響を受け、既存店・全店ともに対前年同月比で3カ月連続のマイナス成長でスタートしました。5月は数字が改善しており、緊急事態宣言全面解除後の6月の回復状態が注目されます。
参考資料:2020年5月度月次情報
LIMO編集部