新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による外出自粛期間を経て、今後の生活や仕事について、あらためて考えてみる機会が増えたという方もいるのではないでしょうか。

人によって考えることは様々かと思いますが、その中でも「変化」というキーワードを思い浮かべる方は多いかもしれません。全国での緊急事態宣言は解除されたものの、新型コロナウイルスを想定した「新しい生活様式」や「ウィズコロナ」など、私たちの今後の生活スタイルの変化を示唆する用語が数多く登場してきています。

そこで今回は、こうした社会的な変化に対応するだけでなく、これをきっかけに「何か新しいことを始めたい」と考えている方に向けて、心理学の視点から行動を起こすためのヒントを解説していきたいと思います。

サラリーマンの「現在の悩み」は?

2020年3月にソーシャルレンディングを展開している株式会社LENDEXが公表した「サラリーマン実態調査」では、20代男性の「現在の悩み」は、1位が「仕事」、2位「お金」となっています。30代~50代男性の回答でも、1位「お金」、2位「仕事」と続いていることから、年代にかかわらずサラリーマンの「お金」と「仕事」の悩みは尽きないことが分かります。

また、「仕事のやりがいや目指すべき目標はありますか?」という質問に対して「いいえ(62.9%)」、「現在の生活に対してお金の蓄えや十分な収入はありますか?」という問いにも「いいえ(76.0%)」という回答となっており、多くのサラリーマンが悶々とした思いを抱えながらも、毎日コツコツと働いている様子がうかがえます。