もらえる、もらえないは別として、「“家事”は時給にするといくらぐらいなのか?」を知りたい…と思う主婦は多いものです。日々の自分の労働の価値、対価を知ることで、家事へのモチベーションを上げたい、と思うのは当然のこと。

そこで実際に家事を時給に換算してみると…さて、あなたはこの結果に納得できますか? それとも…。

女性の家事の時給は「約1470円」

平成30年12月に公表(令和元年6月17日訂正)された内閣府 経済社会総合研究所 国民経済計算部による「男女別の家事活動の貨幣評価」(※1)で見てみると、女性が家事に費やす時間は年間で1313時間となっています。さらに、女性の1年間の家事活動の貨幣評価額は193万5千円。これを時給換算すると、約1470円になります。

ちなみに、男性が家事に費やす時間は年間で275時間。家事活動の貨幣評価額は50万8千円なので、時給に換算すると、なんと約1850円。つまり、男性のほうが家事の時給が高い!という結果になるのです。

「え? 女性のほうがいっぱい家事を頑張っているはずなのに、なんで時給が安いの?」と腹立たしい気持ちになるのはよくわかります。実はこれにはからくりがあり、内閣府は家事の時給を「機会費用法」を使用して算出しているからです。