姑と一緒の墓なんて「死んでもゴメン」

筆者の父が亡くなったときのこと。納骨をすませ、祖父母の入る墓に父の骨壺がおさまったとき、「そうか、父は親元に帰っていくのか」と思えて安堵にも似た気持ちが湧いた記憶があります。しかし、“嫁“である母の反応は180度違いました。

「あの世に行ってまで同居は嫌。私がお墓に入るまでに、義父母さんの骨を他所にうつしておいて!」

“若い頃に味わった嫁イジメの記憶が蘇ってきた。未亡人になった今、もう夫側の親族とは一切関わりあいたくない”のだという。この話を聞いた住職は、「もう一つお墓をたてるしかないね」と苦笑しながら、「お母さんの気持ちが落ち着くのであれば、“死後離婚”って方法もアリかもね」と一言つぶやいたのでした。