かつては厚生年金保険の支給開始年齢は60才でした。それが1985年(昭和60年)の法律改正で65才に引き上げられたことに伴い、現状では支給開始年齢が段階的に引き上げられつつあります。

たとえば、会社員として勤めたことがある男性の場合、1961年(昭和36年)4月2日以降生まれの人は老齢年金(老齢基礎年金・老齢厚生年金)の支給開始が65歳から、女性の場合は1966年(昭和41年)4月2日以降生まれの人が65歳からの支給開始となります。

こうした変化の中、60歳の定年後も働くという選択をする人も多いようです。

シニア求職者が求人情報で重視したい点は?

では、シニア層が求人情報で気にすることは何でしょうか。シニア層に特化した人材サービスを提供する株式会社シニアジョブは、2020年1月に求人応募・登録のあったシニア求職者に対し、「シニア求職者が欲しい情報に関する調査」を行いました※。

※調査対象者は345人、平均年齢53.9歳・最高年齢72歳、男性49%・女性51%、複数回答可、有効回答数217件

その結果によると「求人情報で一番重視したい項目」として、求人企業の「平均年齢」を挙げる人が32%で最も多く、次いで「職場の雰囲気」16%、「従業員の最高年齢」12%、「経営者の年齢」6%、「残業時間の目安」6%と続きます。