タイプ2 妻の行動は自分が指示、管理する「家庭内管理職」

2例目、小学生の子供二人を持つBさんは、「家庭内のことはすべて『俺の許可』が必要」と考えるタイプのモラハラ夫に悩まされています。

ある年、上の子のクラスの保護者会で、PTAの役員を引き受けることに決まってしまったBさん。入学以来、下の子が未就学児であることを理由に役員を断り続けていたのですが、ついに「一度もやったことのない人から選ぼう」ということで、自分へまわってきてしまったのです。

帰宅後、そのことを夫へ報告すると、あからさまに不機嫌な様子になり、「なんで勝手に決めてるの?そういう家庭に影響が出るようなことは何でも、俺が許可してからにしろって言ってるだろう?黙って引き受けるなんて、どういう神経してるんだ!」と吐き捨てるように言われてしまいます。

Bさんにしてみたら、保護者会のあの状況で、しかも仕事中で電話に出てくれるかも分からない夫へ連絡して、「役員を引き受けてもいいでしょうか」と許可を仰ぐだなんて、まったく現実的ではありません。

そんな「すべに俺の許可が必要、妻には決定権なし」な夫は、急な飲み会も義実家絡みのイベントも、Bさんの状況なんてお構いなしに独断で決めて事後報告をしてくるそうです。そして、Bさんの予定が先に入っていようものなら、「妻は夫に合わせる努力をするべきだろう」と主張してきます。Bさんは、「何だって自分はいいんだよね…」と、もはや呆れも通り越した様子で呟いていました。