年齢ではなく個人差があることへの理解
実母から経験談を聞くこともできず、逆に傷つく一言をかけられたMさん。妊娠中ということもあり、しばらくその言葉を引きずったそうです。
「母は『姑が同じ家にいたらのんきに寝込むこともできない』といっていました。また『若いと大体一晩寝たら体調は戻るものよ』とも。その言葉が引っ掛かり、自分はなかなか結婚せず自由な20代を過ごした代償でこんなつわりを経験しているのでは?なんてマイナス思考に陥ってしまいました。仕事にもいかず寝込む自分を否定するようなことばかり考えてしまい、本当につらい時期でした」
その後、安定期に入ると徐々につわりが収まってきたというMさん。だんだんと友人と連絡をとる元気もでてきたため、つわりに関する雑談を何人かとしたところ、20代でもひどいつわりに悩んだ人もいれば、いわゆる高齢出産でも快適な妊娠生活を送っていた人の話も聞けました。当然、姑との同居の有無で症状が変わることもなく、やはり母の無根拠な思い込みだったと考える余裕がでてきたそう。
「その後もつわりに関しては雑談で出ることも多く、いろんな説がありました。母に言われた話をすると『お母さんの時代はそんな人も多かったけど、今はあんまり聞かないものね。もしかしたら嫉妬もあるんじゃないかな?』と友人にいわれました。友人曰く、娘に対して嫉妬という感情を持つ親は少なくないと。確かに思い返してみると母は『あんたは私が忙しかった時期に遊んで暮らした』なんてぼやいたこともありました。冗談のように話していましたが、もしかしたらそれは本心だったのかもしれません」