一方、「動画配信サービス」「自宅での特別なでお酒や食事」はこれまでにはなかった支出かもしれませんが、外出の代わりに楽しめるアイテムを見つけたと考えれば、コスパは悪くないでしょう。外出すれば食費やレジャー費だけでなく、交通費、ガソリン代、飲み物やお菓子代などもかかり、トータルで見れば出費がかさんでしまうからです。
お金は節約するのが一番と考えがちですが、節約とケチは別物です。特に外出自粛のようにストレス発散がしにくい場合は、特別な食事やオモチャなど、お金の使い方を工夫して楽しむことも大切。環境に応じたお金の使い方を身につけて、いわば「お金の司令塔」になることは今後も必要でしょう。
支払時の接触を避けたいという意識
次に、今回のコロナ禍で起きたお金まわりの変化を、決済の面から見てみます。
現在スーパーやコンビニではレジにビニールカーテンが設置されたり、コイントレーで金銭の受け渡しを行うなどの対策が行われていますが、代金やおつり、レシートのやり取りといった接触を気にする人も多いようです。
お金の情報サイト「まねーぶ」(運営:株式会社GV)が全国の20~60代の男女1,000人を対象に実施した消費者意識調査では、およそ8割が「決済時に新型コロナウイルス感染症対策を『意識している』」と回答しています。
また、決済方法を外出自粛前と外出自粛中で比較すると、「現金」は約5割が約3割に減った一方で、「クレジットカード」は約3割から約5割に増え、「スマホ決済(バーコード・QR型決済)」も微増。スマホ決済についてはコンビニやスーパーでの利用が増え、外出自粛前に比べて利用月額が140%になったという結果でした。
以上のデータを見ると、消費者の意識としては支払い時の接触が少ないものが支持されていると読み取ることができるでしょう。