3.そのノウハウを情報商材として売り出す

で、月に数十万円稼げるようになった彼らが次にすることは、そのグレーな「裏技」を含むノウハウを、情報商材として売り出すことです。アフィリエイターとして商品を紹介する側から、彼らに商品を提供する側に回るわけです。情報そのものの良さもさることながら、ネットワークやブランディングが成功のカギです。

逆に、アフィリエイターの強固なネットワークを持ち、ブランドが立っている人であれば、単発なら情報商材の中身がイマイチでも売れてしまったりするわけです。「こんなの、本を2〜3冊買ってきて読んだら終わりじゃないか」というレベルの商材が、3万円とか5万円という値段で飛び交ったりもします。もちろん、値段以上に価値のあるしっかりした中身のものもありますから、見極めが難しいところです。

このあたりから、期せずして相当ダークサイドに足を踏み入れてしまうことが起こり得ます。とにかく出せば一度は売れてしまうので、内容が伴わず、「詐欺」とネット上で叩かれたりするようになってきます。

4.個別のコンサルなど、高額商品を販売する

で、情報商材で月100万円を超える収入を得て「成功者」となった彼らが最後に到達する境地がここ、個別コンサルです。「俺に付いてくれば成功できる」です。稼げる金額は数千万円以上ですので、コンサルも超高額になります。数十万円ならまだかわいい方で、300万円とか500万円とか。ホント羨ましい(違う)。

なんですが、さっきの情報商材もそうですが、こういうのに飛びつく人はほとんど、情報弱者でもあり「楽をして稼ぎたい」という人なんです。ところが、稼ぐためには最初にとんでもなくストイックな作業が待っているので、ほぼ例外なく挫折して、消えていくんですね。買った人の大部分は成功までは至りません。

そうすると「成功できなかった、詐欺だ」「いや言った通りやらなかったお前が悪い」と争いが発生します。ランディングページには「返金保証。誰でも(ちゃんとやれば)稼げるようになります」という、また微妙な文言が書いてあったりします。もう、泥沼ですよね。でもここまで来るとはたから見て、「正しいことをやっている」という感じはしないです。

結局、何が「ダークサイド」なのか

私が思うに、いわゆる「ネットビジネス」の「成功者」は、突き抜けた努力ができるけれども、反面、グレーゾーンを平気で超えていく人が多いです。で、同じことをやればおそらく成功しますよというノウハウは嘘ではないので、それを買った人が成功できないのはその人がダメだから、以上。という突き放した思考が特徴です。

非常に頭が良くてロジカルで、明らかな法律違反はしないのですが、法律に穴があるなら躊躇なく突くのが当たり前でしょ、っていう発想ですね。それを批判してくる世間の意味がわからない、どうでもいいやという。その「周りからどう思われても、稼ぐことができることが正義、気にしない」という超越した態度が、「ダークサイド」に堕ちる分かれ目なのでしょう。

で、こうやって見ていくと、私自身もそういう資質を結構持っているなと思うわけです(笑)。これって、もしかしたら経営者の資質なのかもしれません。誤解を恐れずに言えば、サラリーマンとして満足して生きている人よりは、ネットビジネスで「成功者」として君臨している人の方が、自分に近いと感じます。フォースの力をうまくつかいつつ、今後のビジネスの展開でダークサイドに堕ちないよう、重々、気を付けないといけませんね。

それでは、また。フラスコ代表、安田でした。

安田 修