もちろん、中には天性のスタイルの良さを生かして、自らモデルの道を選択した子供もいるでしょう。もしかしたら大多数の子がそうかもしれません。
しかし、「メイクできれいになりたい」「もっと痩せてスタイルがよくなりたい」とまだ幼い子供が発言するのを耳にすると、「もしかしたら親にとって自慢の『綺麗な子供』という期待に応えようとしているのではないか?」とうがった見方をしてしまう我々のような大人も少なくないのではないでしょうか。
まとめ
親が再生回数を稼ぐのに必死になったり、人気モデルにさせるために躍起になったりしている姿が垣間見えてしまうと、「いったいこの子は誰の夢を叶えているのか」と切ない気持ちになってしまいます。
「もっと再生回数を稼げるはず」「もっと人気が出るはず」とさらに上を要求されつづけたら、子供たちの「承認欲求」はいったい誰が満たしてくれるのでしょう。
親が子供の人気を自分の手柄と錯覚し、自らの承認欲求を満たすことに夢中になるばかりに、「親に認められたい」気持ちを無視され続ける子供たち…。彼女たちは果たして健全に育つのでしょうか。
大中 千景