そう、動画を制作しているのは子供ではなく大人、「親」なのです。

子供YouTuberの番組は親の思う世界観を、子供を利用して全世界に発信しているような気がする…そんな風に思うのは筆者だけでしょうか。そう考えると、画面の向こうの子供の笑顔がなんだか悲しげに見えてしまうのです。

小学生モデルは親のエゴか?

「私、同じような気持ちを小学生の読者モデルにも抱いてしまう」と、友人のひとりがこうつぶやきました。

彼女いわく、小学生向けファッション雑誌に出ているモデルの女の子たちが、メイクをしたり髪にパーマをかけたりしている姿を見ると、「これは親の趣味なんだろうな」と思ってしまうとのこと。「確かに雑誌に出ているモデルの子供たちは可愛くておしゃれ。でも、じゅうぶんスタイルのいい子供たちが『ダイエットをしなきゃ』なんて発言しているのを見ると、心が痛い」と語る友人。

もし我が子がそんなことを言ったらどうするだろうか。小学生にしてそこまで美意識が高い、と我が子を誇りに思うだろうか? 「そんなこと言わずに、今はしっかり食べなさい」というんじゃないだろうか…。

そう考えると、親のエゴのせいで「美しくありたい」という強迫観念に縛られている子が多いのかもね…と、友人といたたまれない気持ちになったものです。