子持ち側の視点からすると、独身のライフスタイルは自由で気ままに見えるもの。好きなときに外食して、好きなときに寝られて…という些細なことでも子育て中の身には妬ましく感じられることもありますよね。時間もお金も睡眠さえも自由にならない子育ての辛さは、経験者でなくては想像しづらいことかもしれません。
同じように、しつけや子どもへの接し方についても傍からは内情が見えにくいものです。良かれと思って言ったことでも(たとえ一般論だとしても)第三者からのアドバイスには過敏に反応してしまうことも。
どうしたら良い距離感で付き合えるのか
このような立場の違いからの齟齬はどうして生まれるのでしょう。それは、女性同士のコミュニケーションは「気づかい」と「共感」を軸にして成り立つものだからではないでしょうか。
互いの心情を先回りして解釈し、共感することでガス抜きをしつつ絆を深める。それが女性のコミュニケーションの基本だとしたら、ライフステージがそれぞれ異なってくれば相手の心情を先回りするための想像力に限界が出てきます。同じ立場だった時期と違って共感しづらくなるのは当然なのです。