その他では、緊急事態宣言の解除に伴う売上回復期待で輸送株に見直し買いが入り、とりわけ、日本航空(9201)は一時+11%高に迫る連日の爆騰となり、西日本旅客鉄道(9021)、東日本旅客鉄道(9020)、東海旅客鉄道(9022)などJR株も軒並み急騰しました。
さらに、飲食店の営業時間が延長されることで外食株の急騰も目立ちました。
『大戸屋ごはん処』を運営する大戸屋ホールディングス(2705)は一時+10%高の爆騰、コロナ禍以前から来店客の減少で稀に見る大苦戦が続いた『いきなり!ステーキ』を運営するペッパーフードサービス(3053)は、何と+19%高となる大爆騰でストップ高のまま引けています。
また、小売り株ではニトリホールディングス(9843)が年初来高値を更新し、三越伊勢丹ホールディングス(3099)など百貨店株も急騰しました。
一方、株価上昇が続いていたSGホールディングス(9143)が売りに押されて下落し、KDDI(9433)、楽天(4755)、エムスリー(2413)なども値を下げました。
その他では、全国で学校が再開する中で、リモート学習需要が頭打ちしたとの懸念から、前日の決算発表で今期予想を「未定」としたベネッセホールディングス(9783)が一時▲13%超安の暴落となったことが目を引きました。
新興市場(東証マザーズ)では、アンジェス(4563)が乱高下の末に+10%超高の爆騰で4日続伸となり、売買代金はマザーズ全体の約47%を占めました。一方、メルカリ(4385)は大幅反落で再び公開価格を割り込んでいます。
葛西 裕一