2. バーチャル背景(デジタル壁紙)で広告の形も変わる⁉

このオンライン化の急速な普及を受けて変わるのは、どうやら私たちの生活だけではなさそうです。「広告」のあり方も今大きく変化を遂げています。

数年前から、広告業界ではSNSの利用が当たり前になり、InstagramやTwitter、YouTubeチャンネルのアカウントを持ち、積極的な発信を続ける企業も増えてきています。今までのようにテレビ広告などを大々的に打たなくとも、「Instagramで話題の○○」「人気YouTuberのおすすめ」などリアルな意見が重宝される時代。

そんな中流行しているのが「バーチャル背景(デジタル壁紙)」。先ほどご紹介したオンライン会議ズームのような、オンラインツールの背景として利用できるものです。オンライン会議や飲み会中に自分の部屋を映さなくて良いという利用者側の利点があるのに加え、企業側も自社のゲームや映像作品、商品の写真が長い時間、そして複数の人の目に留まるという絶好の広告機会となっています。

「無料で公開され、利用者の手を介して拡散される」という点ではSNS利用の広報活動と少し近いものを感じます。ここで重要になるのは、「利用者にとって魅力的なものであること」、「話題になること」。各社のクリエイターがしのぎを削って素晴らしいプロダクトを生み出してくれることに期待がかかりますね。