ネクタイはタンスの肥やし? 激減した需要にテレワークが追い打ちか

クールビズは「ノーネクタイ、ノージャケット」が主体

ところで、クールビズって何のことでしょうか?

実際のところ、環境省のHPを見てもクールビズに厳格な定義はありません。一応、夏期に行われる環境対策などを目的とした衣服の軽装化キャンペーンを意味しているようですが、実態としては「ノーネクタイ、ノージャケット」のビジネスカジュアルウェアと考えていいでしょう。

そして、実質的には男性のみが対象になっていると思われます。男性サラリーマンの中には、“クールビズのおかげで、昔に比べれば夏の暑さもしのぎやすくなった”と感じている方も多いと推察されます。

今から20年弱前まで、どんな酷暑でも社内・社外を問わず、男性会社員はネクタイ着用が当然でした。誰一人、少なくとも表立ってはグチ一つこぼさずにネクタイを着用していたのです。真夏に喉元を締め付けるネクタイのあの苦しさから解放されるだけで、少なくとも気分的に涼しくなるのは確かでしょう。

本格導入は2005年の小泉政権時から

今では当たり前となった夏季期間のクールビズですが、本格導入されたのは2005年(平成17年)からです。当時の小泉政権が旗振り役となり、多くの国会議員や地方議員に“奨励”したことで、日本社会に根付くきっかけとなりました。

しかし、この新しいドレスコード(服装基準)が認知されようとした2005年6月、日本ネクタイ組合連合会が当時の小泉首相や各閣僚に抗議声明文を提出しています。ご記憶にある方もいらっしゃるでしょう。声明内容は正確に覚えていませんが、“クールビズの影響でネクタイの売上が減少する”というものだったと記憶しています。

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国立大学卒業後、国内・外資系の金融機関にて23年勤務後に独立。証券アナリストなどの職務を経験し、ファイナンシャルプランナー関連等の金融系資格を多数保有。専門は株式投資、貴金属投資、年金、相続、不動産。