仕事をするということには必ず「家族の協力」が必要。妻も夫も、その点では全く同じです。

「家事がおろそかになるから働いてほしくない」という夫は、裏返してみると「自分は家事にはノータッチで仕事に専念したいんだ」ということなんです。これはいわば、妻が家事全般を請け負っているから何も考えず仕事に没頭できている、という証拠。

つまり、夫が仕事をするためには、妻の協力が不可欠なように、妻が仕事をするためには夫の協力が不可欠。

自分の頑張りたい気持ちを応援してほしい

少々こっぱずかしくても、ストレートにこう伝えてみるのはいかがでしょうか。自分は母親として、妻としてどう生きていきたいか。これから夫婦として家族としてどのようにありたいかを話し、そのために「今、自分が働くこと」がとても重要である…。そこをしっかりと夫に伝えることが大切です。

それでも「お前の仕事なんてくだらない」「どうせ働いたところで何の役にも立たない」なんて、あなたの気持ちを理解しようとしてくれない夫なら…。果たしてこの先、本当にふたりで協力してやっていけるのかどうか、考えてみてもいいかもしれません。

まとめ

「自分らしく生きること」は人として当然の権利ですし、「働きたい」と思ったら働くことも当然自由です。まずは、夫の働いてほしくない理由をきちんと聞いて、そのうえでできる対策を講じ夫に協力を依頼することが大切です。

「なんで働かせてくれないの!」と憤慨する気持ちもわかりますが、ただ怒り、絶望するだけでは何も解決はしません。「どうすればスムーズに働くことができるだろう」ということにまず焦点をあてて策を練る。そのプロセスは、実際に働きだしてからも必ず役に立つはずです。

大中 千景