「家計の足しにしたいから、と働きに出た妻。でもふたを開けてみると、高い子供の保育園料、『仕事で疲れたから』と増える外食、『外に出るのに必要だから』としょっちゅう買い足す化粧品や洋服…。結局働きに出る前よりも出費が増える始末。なんのために働いているのやら」

自分の収入でじゅうぶんやっていけるのに、なんで働くの?と思う。オレの給料そんなに低いのかな?ってちょっと凹んでしまう」

「今でも家事や育児に手いっぱいの様子なのに、そのうえ働きに出るなんて、どう考えても家事がおろそかになりそうで不安。自分も手伝えることは手伝うけれど…」

「うちの妻は、パートに出ては『上司に怒られた』『嫌な客が来る』とか言って、些細な理由で辞めるんです。正直言って仕事をなめてる。『責任を持って仕事をしろ』と言っても『私はパートだから』って。そんな気持ちで働いているんじゃ勤務先にも迷惑だから、もう働きに出るな!と言っています」

むむむ…なんだか一概に「働かせたくない夫=妻の敵」と断言できない理由も散見されますね。

「働くこと」には家族の協力が必須!

えてして、妻が働くことに夫が反対した場合「家事は女の仕事だと考えているからそう思うんだ!」「そんなに妻が外に出るのが気に入らないのかなどと感じてしまいがち。もちろん、妻の気持ちを汲むことができず、ただ自分に家事や育児などの面倒ごとが振りかかってほしくない…という考えから反対する(けしからん)夫も一定数いることは事実。

しかし、みんながみんなそうではないはず。「働くことを反対された!」と心を閉ざして怒りの矛先を夫に向けるのではなく、まずはどうして働きたいのか、それを論理的に話すことが大切でしょう。

  • 自分がいくら稼げば、どれくらい家計が楽になるか
  • 1日のタイムスケジュールはどうなるか。家族の毎日にどのような変化が生じるのか

まずは「働きたい理由」をきちんと夫に伝えることから始めましょう。

中には、「絶対あなたには迷惑かけません、仕事も家事も今まで通りきちんとやります」なんて宣言してしまう人もいるようですが、それは悪手。「妻が働くこと」は決して「またひとつ、『仕事』という負担を妻が背負うこと」ではありません。