「グループワークでアイデアを出しあって発表するのですが、どの子も積極的に発言していたし、どれも面白いものばかり。また、なかなか発言できない子には、『どんなお話にしようか?』と違う子が声をかけていた姿も見かけました。完成したものは、子どもならではのハチャメチャなストーリーになったり、でもきちんとオチもついていたり。こんな授業なら、勉強も楽しくできるんだろうなと思いました」

E子さんはこう続けます。

「子どもが持つ能力の高さを間近で見て、イマドキの子って本当にすごいな〜と感心。もちろん自分の子どもは、家に帰ってからたっぷり褒めてあげました!」

“子どもならではの自由さ”の要素が特に深く関係する発想力や創造力を発揮する場においては、時に大人を凌駕する成果が出ることも。能力をより引き出す・伸ばすような教育環境であれば、子どもの可能性は無限大に広がっていくでしょう。

挨拶ができるって、当たり前だけどスゴイ! 

M香さんは小学4年生と小学3年生の姉妹を育てています。イマドキの子どもたちに感心させられたのは、下の子が足をケガしたので付き添って学校の送り迎えをしたときのこと。

M香さんの子どもが通う小学校では、毎朝、当番の児童が校門の周囲に立って挨拶を行う「あいさつ運動」が実施されています。M香さんはその日、朝の時間帯に初めて学校を訪れたそう。

「校門から校舎に続く道沿いに立つ児童や先生が、我が子だけでなく私にも挨拶をしてくれたんです。校舎内に入って子どもを教室に送り届けた帰り道でも、すれ違う児童から『おはようございます!』と大きな声で挨拶されました。知らない大人に挨拶なんて、普通なら照れてしまってあまりできないことだと思います」

M香さんは、挨拶ができるのは当たり前だけど実は“すごいこと”と述べます。