また、取引時間中に大幅減益と減配を公表した大和ハウス工業(1925)が直後から真っ逆さまに急落し、終値でも▲11%安に迫る暴落となっています。

その他では、ホンダ(7267)やマツダ(7261)などの自動車株、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)などの金融株、ファナック(6954)など機械株も総じて大きく値を下げ、主力大型株は冴えない値動きのまま終わったことが目を引きました。

一方、数少ない値上がり銘柄の中では、医薬品株が比較相対的に堅調に推移し、第一三共(4568)、小野薬品工業(4528)、JCRファーマ(4552)が取引時間中に年初来高値を更新しました。また、今期(2021年3月期)業績の大幅増益見通しを公表した武田薬品工業(4502)も一時+7%超高の急騰となっています。

その他では、外食株全体が利益確定売りに押される中、日本マクドナルドホールディングス(2702)が取引時間中に年初来高値更新となり、約1年10カ月ぶりの高値を付けたことが注目を集めました。ただ、その後は売られて終値は下落で引けています。

なお、同社の月次報告によると、今年4月の既存店客数が前年同期比▲18.9%と落ち込む一方、客単価は+31.4%の大幅増で、売上高が+6.5%増という結果になりました。他の外食チェーンがコロナ禍で大打撃を受ける中、持ち帰り需要増を背景に好業績を収めています。

新興市場(東証マザーズ)では、前日に爆騰したサイバーセキュリティクラウド(4493)は▲10%超安の急反落となり、アンジェス(4563)やサンバイオ(4592)など医療バイオ株も冴えない値動きでした。

葛西 裕一