妻が望む自由時間
そんなSさんも育児に協力的になったからといって、妻を完ぺきにフォローできているとはいえなかったそうです。深夜の夜泣きはまかせっきり、家事はほとんど妻がこなしていたそうで、引き受けようにも「私がやった方が早い」という理由で、断られていたのだとか。
「今まで何もやってこなかったわけですから、当然ですよね…。それでも、なにもしないわけにはいかないので妻にプレゼントでもしようと計画を立てています。」妻に欲しいものをきくと、意外な答えが返ってきたそうです。
「妻は『物はいらない。それよりも自由な時間が欲しい』と。30分でもいいから、ひとりでのんびりおでかけがしたいそうです。子どもが生まれてから、ひとりの時間はなかったはず。これは、僕が協力するしかないと思いました。」
今は緊急事態宣言中で不要不急の外出はできませんが、コロナ問題が落ち着いたあかつきには、妻が望む自由時間をプレゼントするそうです。それまでにSさん自身が子どもとの時間をつくり、「ひとりでも子どもの世話ができるようにがんばる」といいます。
「妻が『でかけてごめんね』といわないでおでかけできるように、がんばります。」というSさん。この気持ちが伝わるといいですね。
【参照】
厚生労働省「新型コロナウイルス感染症について」
井口 小麦