シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回はカレーチェーン店「CoCo壱番屋」を運営する壱番屋(7630)の、2020年4月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。
直近の月次実績
2020年5月7日に更新された壱番屋の2020年4月既存店売上高は、対前年同月比74.0%となりマイナス成長。内訳は客数73.1%、客単価101.2%であり、新型コロナ問題による緊急事態宣言の影響から大幅な客数減となり、マイナス成長を余儀なくされました。
また全店売上高も73.8%であり、既存店・全店ともにマイナス成長となっています。
今期の既存店売上高の振り返り
では、同社のここまでの既存店売上高はどう推移してきたのでしょうか(同社は2月決算)。
前期の既存店売上高は対前年同月比でプラス成長8カ月、マイナス成長4カ月という状態でした。今期は3月90.2%、4月74.0%であり、新型コロナでの打撃で2カ月続けてマイナス成長でのスタートとなっています。
また前期の全店売上高もプラス月8カ月、マイナス月4カ月です。今期は3月90.1%、4月73.8%とマイナス月が2カ月続き、既存店と同様の推移を見せています。
過去1年の株価動向
最後に同社の株価動向を見ていきましょう。
同社の株価は2018年12月の3,815円を安値に上昇しており、2020年1月には6,130円の高値に到達しています。その後反落する中で2月からの株式市場全体の下落も重なり、3月には3,530円まで下落しました。
そしてWボトムのパターンで反転し、4月安値3,645円を付けた後の上昇を受け、4,500円~4,800円で取引されています。
2021年2月期は新型コロナウイルス問題の影響から、3-4月は2カ月続けてマイナス成長でのスタートとなりました。5月には各地で外出規制が緩和される見込みですが、5月の数字の回復状態が注目されます。
参考資料:2020年4月度月次情報
LIMO編集部