また、緊急事態宣言の延長により、“巣ごもり生活”の一角にも見直し買いが入っています。中でも、家庭用ゲーム機「Nintendo Switch」向けソフト「あつまれ どうぶつの森」が、3月20日の発売から3月末までの10日間で1177万本を売り上げる世界的大ヒットとなっている任天堂(7974)が大幅高になりました。
なお、同社が7日に発表した2020年3月期(2019年4月~20年3月)連結業績の純利益は、前年同期比33.3%増の2586億円でした。
その他では、飲食店がテイクアウトに注力せざるを得ない状況を背景に、食品トレー大手のエフピコ(7947)が値を上げ、再び上場来高値に迫ったことが目を引きました。
一方、緊急事態宣言の延長で売り上げ回復が遠のいた小売り株が総じて売られ、J. フロント リテイリング(3086)、三越伊勢丹ホールディングス(3099)、高島屋(8233)、しまむら(8227)、丸井グループ(8252)などが大幅安となりました。
また、円高進行等で自動車株も総じて売り叩かれ、日産自動車(7201)、三菱自動車(7211)、マツダ(7261)などが▲4%超安の大幅下落で引けています。
その他では、GWの人手が記録的な激減となり、今後の業績に改めて暗雲が立ち込めた空運株が一斉に売られ、日本航空(9201)とANAホールディングス(9202)がいずれも▲7%安に迫る急落となりました。
新興市場(東証マザーズ)では、新型コロナウイルスへのワクチン開発で期待が高まるアンジェス(4563)が+25%弱高の大爆騰でストップ高となり、連日で年初来高値を更新しました。また、メルカリ(4385)も急騰して年初来高値更新となり、公開価格(3,000円)に再び接近しています。
葛西 裕一