2019年に金融庁から「高齢社会における資産形成・管理報告書」が発表されたこと「老後2000万円問題」が話題となりました。ニュースなどでも「2000万円」という数字が何度も取り上げられたため、最近では老後資金をこれまで以上に確保する手段に注目が集まってきています。

その代表的なものがiDeCo(イデコ)とNISA(ニーサ)です。今回は、このiDeCoとNISAをすでに始めている人がどれくらいいるのかを見ていきたいと思います。

iDeCoを始めている人は何人か

iDeCo(個人型確定拠出年金)とは、平成14年1月から運用がスタートした私的年金です。公的年金とちがって加入は任意で、運用方法は定期預金や投資信託等から自分で選択し、60歳までは解約することができません。

このiDeCoですが、従来は第1号被保険者(自営業者等)と企業年金対象外の企業の従業員しか加入できませんでした。

しかし、平成29年1月から20歳から60歳までの一部例外を除くすべての方が加入できるようになったことで一気に注目が集まりました。

加入者数も平成28年3月には約25万人だった加入者数が、平成29年3月に45万人を超え、さらに令和2年3月では156万を超えました。ただし、わずか150万人程度ともいえます。

制度改正以前は年間2万人程度の増加幅だった加入者数ですが、改正後は年間35万人のペースで増加しています。

iDeCoを始めた人が感じているメリットは

iDeCoがここまで注目されているのはなぜでしょうか。