今回、登園するかどうかについても当然のようにグループラインで話題に。ボスママの投稿は『あんまり子供を家に閉じ込めておくのもかわいそうじゃない?』というみんなで出席したいという意思が透けて見えるものでした。しばらくラインを見ていると『確かにうちの子も行きたいって』という意見が多数でました。みんな不安を抱えながらも、見えないウイルスより『自分の子供だけ行かせないでポツンとさせること』のほうが怖いのかなと思いました」

そんなグループの大半が出席予定で返信をする流れの中、Kさんは家族がハイリスクであることを理由に欠席することを投稿。クラスで自分ひとりであっても登園はしない意思をはっきりと書き込んだそうです。

「いつもぶら下がりの意見ばかりだった自分が初めてみんなと違うことをするのは、かなり勇気がいりました。それで気づいたのが、私は学生時代から『一人になりたくない』『みんなと違ったことをするのが怖い』と思ってきた延長上にいまだにいたということ。普通の時だったらいわゆる『金魚のフン』でいるのも浮かずに生きていく処世術だと思っていたんです。でも、子供の健康や命のことを考えたら、それってとっても小さいことだったんですよね。実際、欠席を伝えると『心配だね、無理しないでね』などの気遣ってくれる返信や『人が少ない方が感染リスクを下げられるかもしれないから我が家も自粛』といった返信がきました。浮くことばかり気にしていた私にとって『親として各自の判断をする』ことは、大げさな言い方をすると『新たな一歩』を踏み出した瞬間でした」

周囲の顔色で判断してきたKさん。自分の意志で決定することはかなりドキドキしたといいます。しかし周りからは懸念していたようなネガティブなことを言われることもなく『子供を守る親としての判断ができたとすっきりした気持ち』になったそうです。