集まりたがり屋を阻止する緊急事態宣言
家族の健康などを理由に距離を置いた家庭もありますが、特にこれといった理由がない家庭は各自の感覚で判断することが多かった3月。「熱が出ていなければ少人数で家遊びは可能」「公園もマスクをすればみんなで遊べる」など、子供を理由にまだまだ集まりたいママがいたといいます。集合住宅に住むHさんの周囲もそんな人に振り回されていたようです。
「今回、自粛という言葉は本当に難しいと感じました。私なんかは幼稚園を休んだのに一緒にファミレスでランチしたら自粛の意味がないのでは?とモヤモヤ。リーダーがそんな風に動くので私と似た考えの家庭からは『集まりを禁止する緊急事態宣言かロックダウンを早くしてほしい!』と叫びのような声も聞こえていました。」
その後、緊急事態宣言が発表されると、今までより厳しい基準で子供たちを守る流れに。驚いたのは、集まり大好きママを取り囲んでいた中心人物たちが早々に不参加を表明。リーダーママがどうにかして集まろうと算段するも、はっきりとNOの答えを出していたそうです。
「みんな本当はもうそろそろ集まるのはダメな時期なことに気が付いていたんです。でもなかなか言い出すことができなかった。『大げさな人』とかあとあと子供に言われるのも嫌だったのかもしれません。リーダーママだけではなくその腹心ともいえる人たちに気を使っていたところもあるので、その方たちが常識人だったことがわかりホッとしました。以来、グループラインは全く盛り上がっていないので、これを機に付き合いたい人と個人的につながり、グループ自体から抜けるのもアリかなと思っています」