どんなに仲のいい友人でもお互いお金の話はしにくいし、ましてや貯蓄額を聞くのは難しいと思います。思い切って聞いてみても「うちなんか、全然だよ。」とはぐらかされ、全然ってどれくらい?なんて新たな疑問が出現し、堂々巡りとなってしまうことでしょう。

私は地方の信用金庫に10年以上勤務していたため、これまでに様々なご家庭の大切なお金に携わってきましたが、みんなどれくらい貯蓄してるの?と聞かれたら、答えはただ一言、「人による」しかありません。

しかし、自分の貯蓄額が人と比べて多いのか少ないのか、気になるところではありますよね。そこで、各世代別の貯蓄額について、見ていきたいと思います。

多い?少ない?各世代別の貯蓄額

総務省から公表された、「家計調査報告(貯蓄・負債編)―2018年(二人以上の世帯)―」によると、各世代別の貯蓄額は、以下の通りになります。

  • 29歳未満   384万円
  • 30歳~39歳  631万円
  • 40歳~49歳 1012万円
  • 50歳~59歳 1778万円
  • 60歳~69歳 2327万円
  • 70歳以降  2249万円
  • 全世代平均額 1752万円

いかがでしょうか。ご自身の世代の貯蓄額を見て、どう思われましたか。もしかしたら、「思ったより皆しっかり貯めているわね」と思われた方が多いのではないでしょうか。

ただ、私が信用金庫で勤務していた頃、ある程度貯蓄をしている方は、同時に住宅ローン等の負債もお持ちの方が多かったように思います。