その時に、ふと、彼にはきらりと光る、とある才能を持っていることを思い出しました。
仕事でどうしても帰りが遅くなる日が連日続き、夕飯が準備できないことが多くなった時のことです。あまりにもヘロヘロになっている妻である私を見かねたのか、今まで家事を積極的にはやらなかった夫がついに「何か作っておこうか?」と料理をしてくれるようになったのです。
当初、期待はまったくしていませんでした。なぜなら結婚して7年間インスタントラーメンしか作ってもらったことがなかったからです。
ところが、夫の料理を食べて分かったことですが、私としては決して認めたくはなかったのですが、料理は私より上手いのです。
料理は本人のセンスと幼少期の家庭の味で決まると筆者は思っています。彼には間違いなくセンスがあったのです。
私はおいしいものは美味しいと声に出してしまうタイプで、あまりにも彼の料理がおいしかったので、その際は褒めちぎりました。
現在、新型コロナウイルスの影響で夫婦で家にいることが大半を占めるようになりました。しかし、相変わらずゲームに没頭している夫。
ですが、夫の料理というすばらしい才能を生かしてもらうため、そしてスマホから少しでも離れてもらうため、日々、奮闘しています。
夫はしだいに得意な料理は定期的に作ってくれるようになりました。まだまだ妻が満足するには程遠いのですが、もう少し辛抱してみようと思います。
無職夫が突然に資産運用に興味持ったワケ
私たち夫婦は、お互いにフリーランスで働く世帯なので、いつ収入が途絶えるか分からないという恐怖とは常に隣り合わせです。今回の新型コロナウイルスの影響は収入という点においてもかなり身に迫ってきているのです。
私は特に老後に対する不安が元々あり、お金に詳しい人にいろいろ聞いて回っていたのですが、最近はさすがに不要不急の外出は控えています。