「残業が多い先輩には、『定時』というものに対する意識が希薄な気がする。それに、残業する自分はすごくがんばっていると思っている様子」と言うAさん。

『残業多いですが、大丈夫ですか? 何か手伝いましょうか?』と聞くと『大丈夫!』と言う。心配なのはあなたのことじゃなくて、他の人が稼いでいるお金が効率の悪いあなたの残業代になっているから会社的に大丈夫じゃないんだよと言いたい」と辛辣なコメントも。最近の若者は残業が多い先輩をシビアに見ているようです。

「論理的に指示しない上司は無能」という価値観

続いて人材会社で働く3年目社員のBさん。「きちんと指示ができない上司は無能だと思う」と言います。Bさん曰く、部署内のマネジメントができていない管理職は、どんなに自分の仕事ができたとしても尊敬に値しないのだそう。

「うちの部署の場合、自発的に動く部下に対して『いい』『悪い』と言うだけの上司。それはマネジメントじゃないし、誰にでもできること。本来なら『今回収益がふるわなかったのはここに原因がある。こんな課題を抱えているから、それに対して何ができるか考えてくれ』というふうに、原因と課題をふまえて部下に何を考え、何をしてほしいのかを伝えるのが管理職の仕事だと思う」と話します。

管理職の場合、部下からも評価されているということをつい忘れがちかもしれません。しかし、最近の若手は管理職の働きについても厳しい考え方を持っている様子。

Bさんの言うことが正解というわけではないのでしょうが、管理職も自分なりのマネジメント像を確立し、きちんと部下に伝えていかないと尊敬できない上司に認定されてしまうかもしれません。