スーパーは毎日大混乱

スーパーで働くDさんは、毎日大混乱の中で働いていると言います。「一時よりはだいぶマシになったけど、小学校の一斉休校でシフトに入れなくなったパートの人もいるし、体調不良のパートやアルバイトが出たらすぐに休むよう言わなければならない」と、人手が足りない状況を説明します。

「社員は近場の別店舗にヘルプに行くことも多くて、今日はあっちの店舗、明日はこっちの店舗という感じで毎日出勤先が異なることも。仕入れる商品もお客さんも多いし、特に衛生用品を売るフロアが本当に品切ればかりで、顧客のクレームもあり、パートでもやめる人が増えてしまった」と嘆きます。

「家族連れが多い店は毎日激混みで、疲労困憊の毎日。残業も月80時間をゆうに超えるのでタイムカードは偽装している。せっかく感染予防のために透明のシートをレジに設置しても、お年寄りを中心にそれを押し上げて話をしてくる人も。今は1人でも従業員が体調不良になったら店は回らない状況なのに、マスクなしで予防シートを押し上げてくるのはなんとかしてほしい」とため息をついていました。

おわりに

新型コロナの影響で生活が厳しくなっている人は少なくないと思います。今回話を聞いた4人の中でも、特に学生の2人は貯金も底をつきかけて、自粛が長引けば退学を余儀なくされる状況でした。この4月から、文部科学省が高等教育修学支援新制度をスタートさせていますが、対象となる条件を満たせるかどうかというハードルもあります。この状況がいつまで続くのかはわかりませんが、一刻も早く元の生活に戻れることを願うばかりです。

大塚 ちえ