残念ながらまだまだ収束する気配を見せてくれない新型コロナウィルス感染症(COVID-19)。日本各地にその感染は広まっており、すでに多くの人にとって身近な存在になってきました。

現在では都市部を中心に日々多くの感染者が報告されていますが、3月のまだ各自治体に感染者が出始めた頃。小学生のお子さんを持つTさんの元に「うちの自治体にも感染者がでたらしい」という情報が飛び込んできました。その日、Tさんのスマホは夜遅くまでLINEトークでいっぱいになったといいます。

自治体名に反応した友人たち

その日、Tさんは子供の世話をしながら夕ご飯の支度を忙しく行っていました。するとLINEの受信音が立て続けになったそう。「珍しいな」と思いスマートフォンを取りに行くと「これってTさんの街だよね?」という遠方の友人、「でた!ついに市内!」という近所に住むママ友、「Tちゃん、コロナはあなたではない?」という地元に住む叔母からの連絡が約5分の間に連絡が入っていました。

どうやらTさんの住む自治体に感染者の報告があったことがニュースになり、しかもその感染者に10歳以下のお子さんが含まれていたというのです。

ニュースサイトで情報を確認したTさん。すると今度は「うちの小学校じゃなかったね!今近くの学校に通っているママ友に確認中!」というメッセージが小学校のママ友グループラインに入りました。すでに学校は休校期間中だったため、同じ学校だったとしても感染の可能性は低いのではないかと思ったTさんでしたが、学校は休校中なもののお子さんの習い事は継続中。もし同じ習い事の子だったら?と不安がよぎったそうです。