ハイテク産業サプライチェーン、20年下期から在庫調整リスク 新型コロナ影響、顧客側で「在庫補充」顕著に 2020.04.22 00:00 公開 執筆者稲葉 雅巳 ハイテク産業のサプライチェーンは、新型コロナウイルスの影響を受けて、2020年いっぱいは厳しい局面が続きそうだ。経済状況の悪化から最終製品の需要低下が危惧されるが、足元では供給不安を背景とした最終顧客側での「在庫補充(Restock)」の考えが強く働いており、各分野でマクロの景況感と乖離した状況が起こっている。年末にかけて需要が大きく回復する楽観論も浮上するが、終息のめどが立っていない現状を考慮すれば、年後半から大きな在庫調整のリスクがつきまとう。 記事の続きを読む 画像と一緒に記事を読む 関連記事 新型コロナでも元気な中国太陽電池 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大が止まらない。発端は中国・武漢市だったが、今では世界中で感染が広がっており、各国が対策に苦慮している。そして、新型コロナウイルスは産業界にとっても大きな脅威となっている。中国は世界最大の太陽電池(PV)の生産国かつ消費国で、今回のパンデミックによるサプライチェーンへの影響が懸念されているが、これまでのところ、供給不安といった混乱はないようだ。それどころか、生産能力の増強など、規模拡大に向けた取り組みが活発化している。 新型コロナウイルスが半導体業界にもたらす「陰と陽」 新型コロナウイルスの感染拡大が世界各地で広がるなか、当然のことながら半導体業界も大きな影響を受けている。足元ではスマートフォンや自動車などの最終製品の生産が停滞、あるいは需要が低迷したことで、欧米半導体メーカーを中心に売上見通しの下方修正が相次いでいる。一方で、データセンターなどのインフラ需要は今回の「コロナショック」を契機に拡大すると見られており、マイナス要素とプラス要素が入り乱れるかたちとなっている。 19年の半導体製造装置メーカー売上高、トップ15に日本企業は8社 半導体産業の調査会社VLSIリサーチ(米カリフォルニア州、日本窓口=㈱テクノロジー・パートナーズ、東京都品川区)は、2019年の半導体装置メーカー売り上げランキング(速報値)を発表した。19年の上位15社の売上高は4%減の640億ドルとなり、18年の2桁成長から一転してマイナスとなった。メモリー市場の低迷で、メモリーメーカーの設備投資が減少したことが影響した。 半導体フォトマスク、EUV効果で市場大幅拡大 外販ベンダーは中国市場開拓に活路 先端ロジック/ファンドリー、20年も高水準投資続く TSMC、サムスンが5nm投資加速、インテルは3世代同時の投資断行 LIMOをGoogle検索のお気に入りに登録!詳しくはこちら→ copy URL 関連タグ #サプライチェーン #リスク #調整