しかしルールが会社にとって必要なものだと考えられているので、基本的には社員はそのルールを守ります。ルールは社員に不自由を感じさせてしまうことがありますが、ルールがあるからこそ予期せぬトラブルを未然に防ぐという効力もあります。

投資家も同じく、利益を生み出すためのルールというものをきっちり作って、そのルールを守りながら利益を上げていくようにしていかないと、安定利益はなかなか実現できません。

たとえば株で銘柄を選ぶ際にも、自分なりの銘柄選定の理由を決めておくことが大切です。

JPX日経400というカテゴリの銘柄があります。これは資本の効率的活用や株主を意識した経営など、グローバルな投資基準に求められる諸要件を満たす「投資者にとって投資魅力の高い会社」400社から構成されるものです。

JPX日経400の選定方針に納得しているのであれば、この400社の中から銘柄を選ぶというルールにしてもいいでしょう。この中から自分の投資資金で選べる銘柄を絞り込み、さらに直近の株価の推移を見て、上昇トレンドに転じたところだろうという銘柄があれば、それを買うなどといったルールをさらに付け加えるのもいいでしょう。

大切なことは、ビジネスとして、決めたルールを守ること。そして、淡々とそのルールを継続することで利益を積み上げていくことです。

もちろんそのルールにある程度の根拠があることが大前提ですが、時にはルールを守り、時にはルールを守らないという投資を続けていると、結局は感情に任せたギャンブル的な投資になりがちで、将来的に安定した利益を得ることはできません。