投資のやり方を解説する本やセミナーは多数存在します。ですが、その前に知っておかなければならいのが、投資をするうえでの心得です。投資のやり方だけを知っていても心得を知らなければ、大損してしまうことも。たとえば車に乗ることができても、ルールを知らなければ事故を起こしてしまうことと同じです。

12万人が学んだ 投資1年目の教科書』の著者である高橋慶行氏に、“投資1年目の投資家”が知っておくべき「投資のルール」について聞きました。

投資はギャンブルではなくビジネスとして取り組む

投資を未来予想ゲームだとか、必勝法があって、そのとおりにやれば簡単に勝てるようなギャンブルのように考えている方が多いのですが、それは誤解です。

投資は「予想」でやるものでありませんし、「ギャンブル」などでもありません。一生に数回、ギャンブルのような大勝負に勝つことではなく、再現性のあるやり方で何度も小さな勝負に勝つことによって、安定的な利益を積み上げていくことができるのです。

また、それは決して簡単なことではなく、技術をしっかりと身につけたうえで実現するものです。

最近ではスマートフォンのアプリなどで簡単に資産運用ができるサービスが増えています。スマートフォンで買い物をすることも当たり前になった今の時代には、ワンクリックで資産運用が始められるということも当たり前になってきましたが、そういう「簡単にできる環境の変化」も「投資は簡単に儲かるものだ」という誤解を生む1つの原因なのかもしれません。