専業主婦世帯と共働き主婦世帯の収入差は?
今や多数派の共働き世帯。「専業主婦世帯と共働き世帯」(独立行政法人 労働政策研究・研修機構)によると、2019年時点の共働き世帯は約1245万世帯で、専業主婦世帯の約575万世帯の2倍以上となっています。
その世帯年収は二馬力で働く共働き世帯の方が多くなると推測されますが、実際どれくらい差があるのでしょうか。
総務省統計局が2018年に公表した「家計調査 家計収支編 [二人以上の世帯] 」によると、共働き世帯のほうが1カ月あたりの実収入が10万円以上多くなっています。
また、税金や社会保険料などを差し引いた後に残る「可処分所得」や預貯金も共働き世帯のほうが専業主婦世帯を上回り、黒字幅も大きくなっています。(図表1参照)。
一方で、支出に関してはさほど大きな差はありません。共働き世帯の方が「交通・通信」「教育」で専業主婦世帯を上回っていますが、際立って支出が多いという項目は見られません(図表2参照)。
この結果から見る限り、やはり共働き世帯の方が貯蓄に回すお金を捻出しやすいと言えそうです。もし、共働きなのに蓄えが少ない…という場合は、どこに無駄な出費があるかをチェックしてみましょう。
注:共働き世帯のデータは「夫婦共働き世帯のうち有業者が夫婦のみ」の数値、専業主婦世帯は「夫のみ有業」の数値