新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大が経済に大きな打撃を与えつつあります。家計のやりくりも今後ますます厳しくなってくるかもしれません。そこで今回は、家計のやりくりや世帯収入事情、老後資金の貯め方などについて見ていきます。

主婦が家計のやりくりで重いと思うこと

ソーシャルレンディングサービスを提供する株式会社LENDEXが月に発表した「主婦のお金事情に関する調査」では、「家計は妻と夫どちらが握っていますか?」という質問に対し、6割以上が『妻(66.7%)』と答えています。

また、「現在の世帯年収に満足していますか?」という質問に対しては、約6割が『いいえ(60.8%)』と回答。その理由としては「家のローンでマイナス…」「老後の生活費を考えるともっと収入を増やしたい」「子どもの教育費がかかるため、毎月ギリギリの生活をしている」といった声が寄せられました。

さらに、「家計のやりくりで重いと思うものを教えてください(上位3つ選択)」の結果は以下のようになりました。

1位『食費(68.4%)』
2位『水道光熱費(58.5%)』
3位『家賃(31.2%)』

たとえば、食費については予算内に収まるように献立を工夫したり、水道光熱費を少しでも抑えるように節電・節水を意識したりすることで気が重くなると感じる人も多いようです。

特に、新型コロナによる一斉休校や在宅勤務で家族に1日3食分を用意するということになると、食費にもいっそう気を使わなければなりません。また、家にいる時間が長くなると、節電・節水のハードルも上がるでしょう。

一方、主婦が抱える家計の不満としては、「夫がクレジットカードを使いすぎる」「光熱費や食費をチマチマ節約しても、1回外食したら台無し」「旦那の酒とタバコがなくなればかなり楽!」などの声があがりました。

節約しても気を抜くとすぐに家計が苦しくなったり、夫のお金の使い方に納得いかなかったりなど、余裕のなさからのストレスがうかがえます。