オンライン学習であれば、個々の発達の過程に合わせて、先生と相談しながら、自分に合った授業を選択することができます。オンライン学習であっても、自宅学習である必要はありません。共働きで学校がないと困るというのであれば、毎日、教室でオンライン授業をすればいいだけです。

現状のまま、人格形成を個人の性格と位置付けて「日本人とはどういう人たちなのか」という発想へ向かわないなら、いずれ義務教育の存在価値はなくなってゆくでしょう。

学校でのいじめがより深刻になるのは、学校が地域社会と隔離されているケースだと言われています。親が先生に対して、子供が虐められているみたいだと相談しても、虐めなどありませんと遮断されてしまうような状況では、いじめがエスカレートしてゆきます。

地域、社会の文化・伝統の中心となって、誰もが懐かしく思う学校を作ってゆくことこそ、義務教育としての学校の存在意義なのではないでしょうか。

武田 尚季