このように治療には様々な負担が患者にのしかかりますが、金銭面での負担軽減には保険を活用するのがおすすめです。特に「先進医療特約」を保有の医療保険に付加することをおすすめします。この特約を付加すると、先進医療の自己負担分をカバーすることが可能となります。

また保険料は数百円で済み、保険料の負担も比較的軽いのが特徴です。加入している医療保険の特約として既に付加されている場合が多いので、心配な方はチェックしてみましょう。付加されていない場合は、新たに付加することができるか保険会社に確認してみるとよいでしょう。付加できない場合もありますので、注意が必要です。

「患者申出療養」制度を知っていますか?

我々が受けられる医療の幅は確実に拡がっています。将来の保険適用のために評価をおこなうものを「評価療養」と言いますが、先進医療はこれに該当します。

一方で、自分が受けたい治療が先進医療に分類されていない場合もあります。そのような時はどうすればいいのでしょうか?このような場合、「患者申出療養」制度の活用を検討してもよいかもしれません。この制度は2016年4月よりスタートし、困難な病気と戦っている患者向けに、治療の幅を拡げるために作られた制度です。