「株価が半分」というのはショッキングなテーマかもしれません。執筆時点(4月17日)の日経平均株価は1万9800円台、ニューヨークダウが2万3000ドル台半ばですから、半分であれば前者は1万円前後、後者は1万1000ドル台半ばとなりますが、筆者はそこまで落ちるのもやむなしかな、と考えています。
消費ができない状況で経済が回るわけはない
コロナはきっかけにしか過ぎません。多くの解説者はコロナが原因とか、コロナでビジネス壊滅といいますが、コロナで経済を止めたのは人間です。特に為政者がパニックになったのです。
ですから、このパニックから政府も個人も目が覚め、コロナ収束宣言が出されるまで経済活動の停滞は続きます。それが地球を一周してピークアウトするまで、集団としての人間社会はビビリ続けるでしょう。もっとも個人の行動は別で、ビビらない人がほとんどと期待していますが。
私もある企業の株主ですから、株価半分なんてなってはほしくありません。
でも、株価が半分になると考える理由は明白です。投資家が怖がって売るからです。加えて、地方自治体も政府も大盤振る舞いして経済を回す気はありません。消費税もゼロにしないわ、現金給付もモタモタしているわでは、個人の行動も停滞し、企業業績もGDP(国内総生産)も上がりませんね。
普通の人は最低限の消費しかしませんし、新幹線に乗らない、飛行機に乗らない、車は買わない、家も買わない、夜は出歩かないでは経済が回るはずはありません。