体を酷使しすぎてガタが来てしまった

建設会社を経営していたBさんは、もっと健康に気を使えばよかったと後悔しているようです。

「若い頃は高卒で入社した建設会社でとにかく技術を学ぼうと必死に働いた。夜も昼もないくらい働いて、徹夜での作業明けにまた別の現場に入るなんてこともしょっちゅうあった。健康に気を付けろなんて言われても『年寄りみたいなこと言うな』と思うだけだった」のだそう。

「その頃は体力もあったから大したダメージも感じなかったけれど、最近、同世代の連中と話すと自分だけ一回りくらい年上のような気がする。体にも人一倍ガタが来ているし、なんだか脳に老いが来ているような気がしてならない。医療費もバカにならないから、大きい病気になったら蓄えがパーになってしまう」と話します。

今、20代に戻れるならどういう生活をするかと聞くと、「きちんと7時間くらいは寝るようにしなきゃいけないな。睡眠が大事っていうのは40代くらいにようやく気が付いた。でも若い頃に失ったものはもう取り戻せない」とため息をつきます。

「それと、ちゃんとした食生活、運動習慣。この年になってから運動を始めたのではもう何もかも追いつけないし、『激しい運動はやめなさい』と医者に言われてしまう。若い頃だったら推奨されていたことが禁じられるようになるのはツライものがある」と答えてくれました。

「体が思い通りに動かないまま20年も30年も生きていられないよ」と言うBさん。若いと体力も気力もありますし、睡眠時間を極限まで削って何かに夢中になるということもあると思います。しかし、トータルの人生を充実したものにするためには休息も欠かせないようです。