生きていると「あのとき、ああしておけばよかった」と後悔することがあります。たとえば、社会人になってから「学生のうちにもっと勉強しておけばよかった」とか、40代になってから「もう少し若いうちに転職しておくべきだった」と思ったりするものです。

しかし、できれば後悔はしたくないもの。そこで今回は、既に退職をした65歳以上の4人に「若い頃にやっておけばよかった」ということを聞いてみました。若い世代の方は参考にしてみてください。

後に残らないものにお金を使ってしまった

印刷会社で最後のキャリアを終えたAさんは、今になって自分のお金の使い方を後悔していると言います。

「若い頃は結構遊んでいて、バブルのいい時期も経験した。あのときは貯めるなんて一切考えなかった。今みたいにテレビや新聞で『老後のために貯える』なんて話題が出る時代じゃなかったし、使ってナンボみたいなところがあった」のだそう。

「でも、バブルはいつか終わると言われていたし、いい時代が長く続かないのも薄々わかっていた。なのに、なんであの時期に貯めることをしなかったのかと後悔している。その頃に使ったお金がどこに消えたかなんて覚えていないし、後に残る何かに投資しておけばよかった」と語ります。

どういうものに投資しておけばよかったと思うのかAさんに聞いてみたところ、「投資といっても、別に株や投資信託とかじゃない。家族のために使ったり、ローンをもっと早く返したり、老後のために貯蓄したり、キャリアアップのために何かの学校に行ったり、そういうことに使ったほうが有意義だったと思う」と教えてくれました。