生活保護を受けている世帯はどれくらいいるのだろうか。また、生活保護世帯の世帯主の年齢はどれくらいなのであろうか。今回は平成30年の厚生労働省「被保護者調査」等をもとにそのデータについて見ていきたい。「老後不安」はもはや「老後現実」であることが見えてくる。

生活保護の被保護人員の年齢階層別の分布

厚生労働所の平成30年のデータをもとに、被保護人員の年齢階層別の分布について見ていこう。

平成30年度の生活保護の被保護人員は206万8958人。

その年齢階層別の分布は、19歳以下が22万人台となっているが、以下のように40代半ば以降にその人数が12万人台となり、年齢階層が上がっていくにつれて増えていくのが分かる。

  • ~19歳:22万2629人
  • 20~24歳:2万4165人
  • 25~29歳:2万9365人
  • 30~34歳:4万1963人
  • 35~39歳:5万9613人
  • 40~44歳:8万7935人
  • 45~49歳:12万3837人
  • 50~54歳:12万8560人
  • 55~59歳:13万7819人
  • 60~64歳:17万1357人
  • 65~69歳:25万9664人
  • 70~74歳:25万3846人
  • 75~79歳:22万8606人
  • 80歳以上:29万9599人

いかがであろうか。65歳以上の年齢階層の人数が大きく増えているのが確認できるはずだ。