新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が世界中で猛威を振るい、欧米を中心に各国でロックダウン(都市封鎖)が実施されている。

しかし、一部では警察と市民との間の暴力に発展し、死亡者も報告されている。また、外出していた市民が警察官に見つかって棒で容赦なく叩かれ、腹筋や腕立て伏せなどを強要される事態も発生するなど、各国ではロックダウンによる副作用が多く見られる。

日本では強制的外出禁止措置はできない

このようなロックダウンは日本では可能なのか? これについては、3月14日に成立した新型コロナウイルス特別措置法を見ればすぐ分かる。

まず、この法律にはロックダウンについて明記されておらず、強制的な外出禁止措置はできない。日本で可能なのはあくまでも要請にとどまる。

要は、結局は国民一人一人が行動を自粛するしかない。政府としても、緊急事態宣言を出し、国民に最大限の警告をすることで外出禁止を促進するという形しか取れないのだ。