死亡・重傷事故加害者「約3割が中高生」

自転車は道路交通法上、「軽車両」に分類されます。

運転するための免許証ありませんが、法律違反をして事故を起こしてしまうと刑事上・民事上の責任を問われます。実際に自転車側が加害者となる死亡事故も多発しており、大きな問題となっています。

ここで、警察庁交通局による「自転車関連事故に係る分析(※1)」の、ショッキングな数字をご覧ください。

「自転車対歩行者」事故のうち歩行者死亡・重傷事故における自転車運転者の年齢層別件数(2014(平成26)年から2018(平成30)年合計)は以下のとおりでした。

  • 9歳以下… 27件(2%)
  • 10~19歳…555件(36%)

   ※うち中学生 132件(9%)、高校生 301件(20%)

  • 20~29歳…281件(18%)
  • 30~39歳…186件(12%)
  • 40~64歳…312件(21%)
  • 65歳以上…167件(11%)

    合計…1528件

死亡・重傷事故の加害者全体の29%を中高生が占めている、ということが分かります。

自転車を運転する以上、子どもであっても「加害者」となる可能性が十分あるわけです。このような背景から、「被害者の保護」と損害賠償による「加害者の経済的負担を軽減」することを目的として、自転車保険の加入を義務付ける自治体が増えてきています。